刀禅神楽坂稽古会

日本発のボディワーク刀禅の神楽坂稽古会です。

稽古用刀の紹介

稽古用刀

  刀禅は道具に導かれる身体の育成を重視しています。中でも"刀"禅というくらいなので、日本刀の刀法がその中核にあります。ここでは私が普段使っている刀系の稽古道具を紹介します。(写真左から)

1.居合刀

 日本刀の感覚を得るために使っています。刀独特の重みや触感を感じながら練行や新陰流の稽古に使用します。稀に真剣を使うこともありますが、稽古は安全第一を考えているので居合刀を用います。新陰流は居合ではないので、いわゆる居合の稽古は基本やりません。

 

2.袋撓(ふくろしない)

 新陰流の伝統稽古では欠かせない稽古道具です。剣道の竹刀とは異なり刃の部分に革が被せられ、柄の部分は竹が露出しています。竹の上部が割られているので当たっても怪我することがなく安全に稽古できます。(痛みはそこそこあります)

 

3.組み太刀木刀

 袋撓ではなく木刀でカタを練習する時に使います。太くしっかりしているのでガッツリ打ち合っても耐えられる頑丈な木刀です。

 

※上記の3つは必須の稽古道具ではありません。刀禅は日本刀の薄く反った形状に身体が導かれることを重じているので、袋撓と組み立ち木刀は形状的に刀禅を学ぶ上では向いていません。これらはある程度慣れた後に状況に応じて使う程度です。

 

4.新陰流木刀

 刀禅で使うベーシックな木刀です。一般的な木刀と比べると薄くて軽いため、刃筋を意識しやすい木刀です。球磨など木刀を使った練行(稽古法)はこの木刀を使ってやります。

 

5.二天一流木刀

 新陰流の木刀よりさらに薄く軽いため、より刃筋を意識しやすい木刀です。ひとりで稽古するときはほぼこれを使っています。

 

6.竹尺 

 現在の刀禅では木刀以上に使用頻度が高い道具です。一般的な日本刀の長さに近い1メートルのものを使います。反りがないという欠点はあるものの、非常に薄く軽いため、刃筋の意識を作りやすく、また握らなくても支持できるため、手の内の感覚も作りやすい道具です。また重ねたり連結したり、竹特有のしなりを利用した練行方法もあり、刀禅での稽古では欠かせない必須アイテムでもあります。