刀禅神楽坂稽古会

日本発のボディワーク刀禅の神楽坂稽古会です。

套路(型)は最初が肝心

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 昨日太極拳について書きましたが、套路の最初の動作である「太極初勢」で生まれた力を維持し続けることが肝心であることについて触れました。

  私に最初に武術のことを教えてくださった先輩が「套路(型)は最初の動作が最も大事である」と繰り返しおっしゃっていたため、その後何かを教わるごとに最初の動作(門派によって開門式や起式などと呼称されます)を注意深く見るようになりました。

 それぞれ門派特有の力の発生、象徴的な技術など意味合いこそは違いがありますが、やはり例外なく最初の動作には特別な考えが込められているように感じました。

 今回の太極拳の稽古では初勢の動作を特に念入りに指導されました。初勢は動作自体はとても小さな動きですが、動作と姿勢が一致すると重心がドーンと落ちるような感覚があります。

 ここで生まれた力をおよそ7~8分続く套路で維持し続けなければならないので、難解な課題の入り口に立ったに過ぎないのですが、まずは最初が肝心なのです。