昨日は久々の蕨本部での稽古でした。
まだまだ本格的な稽古再開ができる状況ではないため、少人数での試験的な再開稽古となりました。
序盤は掛け掌をやりました。コロナ期間中も初心者の方とはやる機会がありましたが、中上級者とやる機会は本当に久しぶりだったので、いい刺激を身体に入れることができました。やはり刀禅は相対稽古が醍醐味であると思いました。
最後に小用先生と掛け掌をやらせていただきましたが、数ヶ月ぶりの先生の圧に腕を合わせているだけなのに背骨の下部がパキパキ鳴り協力刺激に改めて感動しました。
掛け掌の後は陳式太極拳をやりました。刀禅に伝わる太極拳は藩作民(詠周)老師の伝です。藩老師は陳発科老師の北京での開門弟子にあたり、小用先生たちに指導する際は陳老師の教えを忠実に伝えようとしていたとのことでした。
台湾陳氏太極拳 陳発科高徒 潘詠周 Chen faka style Taichi
刀禅でのこれまでの太極拳の伝承は前身の身法研究会時代に藩老師に13年間師事された小渡茂先生が指導を担当され、我々の世代は小渡先生の教えを受けた先輩たちから教わっていました。当時の稽古の様子は中国武術の専門誌「武術(うーしゅう)」1998年夏号に掲載されました。
今回はほぼ初めて小用先生直々の太極拳指導を受けました。かつて先輩から教わっていた際にあまりにできない動作があり、見かねた先生がピンポイントで教えてくださったことはありました。
今回の稽古では套路の最初である太極初勢 、続く金剛搗碓 を中心に行い、関連動作として六封四閉をやりました(本来の順番では金剛搗碓→ 攬扎衣→六封四閉)。
初勢では正しい姿勢から生み出される力を学び、金剛搗碓では側面に流した力を前進の踏み込みと落下から掤勁に繋げました。
最近日課としていた太極拳でしたが今回の稽古で学んだことを套路全体に反映させてさらに深めていきたいと思います。
久々の肝稽古でも様々な話題が出ましたが、その中でこの動画のことで盛り上がりました。90歳の陳発科老師の学生だそうです。
陳発科直伝 学生 90歳 1路 chen faka student 90years old