刀禅には決まった基本稽古に相当するものがありません。しかし入会して最初に教わることは決まっています。まずは姿勢と立ち方、次に基本の歩き方です。
姿勢と立ち方は同時に教わります。かかと重心で骨盤を水平にし背筋を伸ばした姿勢になります。立ち方は最初は概ね2種類教わります。
- 両足を合わせた合足の立ち方
- 合足から片足を前に出し半身になったレの字形の立ち方(写真の立ち方)
レの字は刀禅における形意拳の三体式、剣術の構えに用いる重要な立ち方です。
また以下の立ち方もよく用います。
- 合足の立ち方から腰幅に広げた立ち方
- 両爪先を開いたくの字の立ち方です。
次にこの各立ち方を維持したまま歩く練習に移りますが、姿勢を作った時の要求を守りつつ、体が上下前後左右にブレないように歩み足でまっすぐゆっくり前進後退をおこないます。これは非常に難しくまた精緻さに限りがないため、最初に習うことですがずっと深め続けていかなければなりません。
今回の見出しの画像についての記事は以下の秘伝に掲載されています。